青年会議所とは?

? 1949年、明るい豊かな社会の実現を理想とし、次代のリーダーとなる責任感をもって、お互いに切磋琢磨しようという情熱をもった青年有志による東京青年商工会議所(商工会議所法制定にともない青年会議所と改名)設立から、日本の青年会議所(JC)運動は始まりました。共に向上し合って、社会に貢献しようという理念は瞬く間に全国に拡がり、各地に次々と青年会議所が誕生。1951年には全国的運営の総合調整機関として日本青年会議所(日本JC)が設けられました。

? 現在、全国に約700の青年会議所があり、約37,000人の会員が、JC運動の三つの信条「奉仕・修練・友情」のもと、民主主義を守り、自由経済体制の確立による、よりよい社会づくりをめざして、ボランティアやまちづくりから、行政改革、地方分権などの社会的課題に積極的に取り組んでいます。さらには、国際青年会議所(JCI )のメンバーとして各国の青年会議所と連携し、国境を越える交流や地球環境保全など世界を舞台として、さまざまな活動を展開しています(LOM数、会員数:平成26年1月1日現在)。

青年会議所の特性・組織

 青年会議所には、品格ある青年であれば、個人の意志によって入会できますが、20歳から40歳までという年齢制限を設けています。これは青年会議所が、青年の真摯な情熱を結集し社会に貢献することを目的に組織された団体だからです。すべての会員は40歳を超えると現役を退かなくてはなりません。この年齢制限は青年会議所最大の特性であり、常に組織を若々しく保ち、果敢な行動力の源泉となっています。

 各青年会議所の理事長をはじめ、すべての任期は 1年に限られています。 1年ごとにさまざまな役職と活動を経験することで、会員は豊富な実戦経験を積むことができ、自己修練の成果を個々の活動にフィードバックしていくことができます。青年会議所は、一人ひとりの会員が優れたリーダーシップを持つ社会人となるためのトレーニングを行う団体でもあるのです。青年会議所においてさまざまな実践トレーニングを経験したメンバーは、OBも含め各界のリーダーとして活躍し社会に貢献しています。

国際青年会議所とは

 自由な社会と経済発展を実現し、新しい社会をリードするにふさわしい人材育成を目的として、1915年にアメリカ・ミズリー州セントルイスにて、Henry Gissenbier という1人の青年が、同志31人を得て結集して生まれた小さな青年活動グループから始まりました。翌1916年にH.Howard 氏が会頭を務め、 ”Junior Chamber of Commerce” と称するようになりました。

 その後、JC運動は、その活動が認められ、アメリカの社会的活動を担う主要な青年団体へと発展していきました。1944年には「積極的な変革を創り出すのに必要な指導者としての力量、社会的責任、友情を培う機会を若い人々に提供することにより、地球社会の進歩発展に資すること」を使命に、アメリカ、コスタリカ、エルサルバドル、グァテマラ、ホンジュラス、メキシコ、ニカラグア、パナマの8カ国によって国際青年会議所(JCI )が発足。その後、年々加盟国は増え、日本も1951年に加盟、JCI の一員として新たな活動の一歩を踏み出しました。

 現在、JCIは130の国と地域が加盟、会員数約16万人の世界で最も大きな青年団体です。現役メンバーに加え約 200万人以上のOBがいます。毎年10月頃には世界会議が開催され、世界中のメンバーが一堂に会する重要な国際交流の場となっています。日本では今までに東京、京都、大阪、名古屋、神戸、札幌、金沢が会場となっています。

日本青年会議所のルーツ

 日本における青年会議所の運動は、ある1人の青年実業家の行動と理念より始まりました。

 1920年、二代目三輪善兵衛の長男として生を受けた三輪善雄氏は、1939年の父・二代目善兵衛の没後、若くして家業の小間物問屋「丸見屋」を継ぎ、三代目三輪善兵衛を襲名しました。しかし日本は間もなく、太平洋戦争の泥沼の道へと足を踏み入れて行き、善兵衛の許にも出征の命が下ることとなります。

 第二次世界大戦の敗北と共に務めを終え、帰郷した善兵衛が見たものは空襲により焼け落ちた故郷と父から受け継いだ工場、そして戦争に疲れ切り活力を失った町と人々でした。そのような状況の中、善兵衛は終戦の翌1946年には工場を再建、実業家としての活動を再開します。

 戦争により疲弊しながらも傷を癒す間もなく立ち上がろうとする人々を見つつ、戦後復興の時を生きる善兵衛は、明日を如何に切り拓き生きてゆくのか、若き経営者としてどうあるべきなのか、ずっと考えていました。旧日本帝国軍や、軍需産業に関わる財閥はすでに解体され、大企業はずたずたに分断されており、日本の経済界が負ったダメージは計り知れないものです。そこから立ち上がり、力をつけるには・・・

 政財界においてこれまで力を持っていた人物の多くがその実権を喪失している今、祖国の復興のためには若き我らの情熱と活力こそが必要なのではないか。そう感じた善兵衛は1949年(昭和24年)9月3日、29歳の時に、東京商工青年会議所(現、東京青年会議所)の設立メンバーとなり、初代理事長に就任します。

 以降、その志に賛同した人々により青年会議所は各地に発足し、現在は全国47都道府県に約700団体が存在し、総会員数は約37,000名を数えます。(2016年1月1日現在)

JCI CREED

We Believe:
That faith in God gives meaning
and purpose to human life;
That the brotherhood of man
transcends the sovereignty of nations;
That economic justice can best
be won by free men through free enterprise;
That government should be of laws rather than of men;
That earth’s great treasure lies in human personality; and
That service to humanity is the best work of life.

 

【JCI綱領(日本語訳)】

我々はかく信じる:

「信仰は人生に意義と目的を与え
人類の同胞愛は国家の主権を超越し
正しい経済の発展は

自由経済社会を通じて最もよく達成され
政治は人によって左右されず法によって

運営されるべきものであり
人間の個性はこの世の至宝であり
人類への奉仕が人生最善の仕事である」

 

1947年、世界会議総会にて採択

JCI MISSION

To provide development opportunities
that empower young people
to create positive change.

 

【JCIミッション(日本語訳)】

より良い変化をもたらす力を青年に与えるために、
発展・成長の機会を提供すること

2008年 世界会議総会採択

JCI VISION

To be the leading global network of young active citizens.

 

【JCI ビジョン(日本語訳)】

若き能動的市民の

グローバル・ネットワークになること

2008年 世界会議総会採択

JC宣言

日本の青年会議所は

混沌という未知の可能性を切り拓き

個人の自立性と社会の公共性が

生き生きと協和する確かな時代を築くために

率先して行動することを宣言する

 

 

JC宣言は、社会に対し、JCとしての立場を鮮明に示すものである。
JC宣言は「時代に合わなくなったら躊躇せずに変えるべきだ」という
圧倒的な多数意見があり、 2001年10月の全国会員大会大阪大会で
現在のJC宣言が採択された。

綱領

われわれJAYCEEは

社会的・国家的・国際的な責任を自覚し

志を同じうする者、相集い、力を合わせ

青年としての英知と勇気と情熱をもって

明るい豊かな社会を築き上げよう

 

 

JCの団体としての理念を確立し、JCメンバー個人の運動目標を
明確に位置づけるために、1960年日本JC総会にて決定された。

JC三信条

トレーニング (個人の修練)

サービス   (社会への奉仕)

フレンドシップ(世界との友情)