公開討論会とは

１　公開討論会とは

　公開討論会とは日常的に行われる討論会ではなく、選挙（市町村長選挙、知事選挙、衆議院選挙、参議院選挙、各種議会選挙）時においてそれぞれの候補者の政策やビジョンをたたかわしていくものです。 公開討論会は選挙告示日前に開催され、ひとつの選挙において１回の実施を原則とします。
　この討論会で各候補者は、事前に提示された議題に従って自分の考えを述べ、お互いに質問や意見を述べていくものです。発言の順番や発言時間はできる限り公平を期し、お互いの誹謗中傷合戦は禁止します。それを有権者が耳を傾け自分自身の判断基準を得ようとするものです。 討論会というと、激しいディベートを想像させますが、討論文化が未成熟の日本の政治においては、自由に討議をすることは難しいため一般的に公開討論会では一問一答方式を基本としています。

２　公開討論会の注意点

　公開討論会開催する上で一番の注意点は公職選挙法に抵触しないようにすることです。
　そのため専門的な知識が必要になり、厳密なルールに沿って行わなければいけません。現在日本で開催された公開討論会のほとんどが、リンカーン・フォーラムという団体が作成したマニュアルに基づき運営されています。

３　公開討論会の種類

　公開討論会には上記に挙げた一般的な公開討論会のほか、公示日後に行われる合同個人演説会やマニフェストを配布した上で討論をする｢マニフェスト型公開討論会｣などがあります。

４　マニフェスト型公開討論会とは

　「公開討論会」のうち、立候補予定者がそれぞれ有権者に向けて提示する「マニフェスト」に着目し、これを題材として具体的な政策論議に重点を置いて実施されるものをさします。