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第58代理事長 内藤 宙
「国が興るのも、街が栄えるのも、ことごとく人にある。食えないからこそ、学校を建て、人物を養成するのだ」 「山本有三著 米百俵より」
これは小泉純一郎元首相も所信表明演説で取り上げた、長岡藩(現在の長岡市)の参事、小林虎三郎氏の言葉です。戊辰戦争直後、長岡藩は廃墟となり、その窮状を察し支藩から送られた百俵の米を、氏は周囲の反対を押し切って学校に替え、そこから山本五十六をはじめ多くの有為な人物を輩出し長岡の復興に繋げました。
現在の日本経済は、サブプライム問題に端を発した世界的な景気後退の渦中に陥っており、借金漬けの国家財政や年金の問題なども含め、多くの人々が未来に明るい期待を感じることができていません。私たちの住むぎふのまちも例外ではなく中小企業は今までにない困難な局面を迎えています。JCメンバーの多くも今の景気の状況にただならぬ危機感や不安感を覚えていることでしょう。そんな、経済的にも精神的にも余裕がない現在、いやそんな時だからこそ、私たちJCメンバーは小林虎三郎氏の言葉のように、明るい豊かな社会を築くために「ひとづくり・まちづくり」運動を続ける必要があるのです。終戦直後の焼け野原にあっても、我々の先輩方は歯を喰いしばって奇跡の高度成長を実現したのです。当時と比較をすれば今の状況はまだ恵まれた状況にあります。日本は平和であり、依然として、ものづくりの力や、環境技術、金融資産等、まだまだ世界の経済大国としての力があり、未来の可能性に満ち溢れているのです。しかし「いつかは景気も良くなるだろうという考え・・・余裕がなく、目先の物事や時間に追われるように毎日を過ごしている自分・・・たまたま生活しているぎふのまち・・・誘われたから、なんとなく入った岐阜JC・・・」こんな受け身の姿勢のままでは、この混沌とした未来を切り拓いていくことはできません。今の状況を変えたいと思えば、まず自分から・・・変革の能動者として己の殻を打ち破りましょう。そして、こんな時だからこそ、己を利するためには、まず周りを利するのです・・つまり“自利利他円満”の心が大切だと考えます。誰でも周りの人々のために働き“ありがとう!”と言われたら嬉しいものです。人は本能的に人のために働き、感謝され、認められることに生きがいを感じるものなのです。
JCの「ひとづくり・まちづくり」運動はまさしく“自利利他円満”の心の実践です。ひたむきにJC運動に打ち込むことは必ずや周りを利することに繋がり、周りが良くなれば、ひいては己を利することに繋がるのです。
シンク・グローバル・アクト・ローカル!
世界に発信できる個性的な魅力をもったまちづくりをしよう!
岐阜JCは「安らぎ、賑わい、助け合いのあるまち」の実現を目指し、市民力、企業力、行政力の相乗効果を引き出すことによって、まちの活力を最大化する運動を展開しています。このまちづくり運動ビジョンを掲げて3年目を迎える本年も、引き続き“賑わい”を創出するべく経済の活性化を図り、“安らぎ”“助け合い”を創出すべく、地域コミュニティの絆の再構築を行って参ります。
ぎふのまちには斉藤道三、織田信長に代表される歴史や伝統文化があり、清流長良川、名勝金華山を中心とする豊かな自然や、地場で育まれた枝豆、栗、柿など地元特産品があります。また県都としての都市機能が整備され大変住み良いまちです。しかしそれだけでは、このまちの将来が明るく豊かでありつづける保証はありません。私たちはぎふのまちをこの地域になくてはならないまちとして、より多くの人々や企業が集い、賑わう、そんなまちにしたいと考えました。そしてまず中心市街地の活性化を掲げ、新たな経済面でのまちの個性を創出し賑わいに繋げるべく「スイーツガーデン構想」の実現を目指しているのです。
昨年、東海北陸自動車道が全通し、東海と北陸はひとつの経済圏になろうとしています。今後、物流や観光を通して、人や文化の交流が活発に行われます。しかしながら地理的にその真ん中に位置するぎふはストローのように、ただの通過点となってしまう可能性もあるのです。私たちが愛する故郷をそんなまちには、したくはありません。このトピックスをピンチではなくチャンスと捉え、青年経済人の集まりであるJCが、文化・観光の要所としてぎふのまちの魅力をPRするとともに、まちづくりにおいて交流・連携を行うことで新たな賑わいの可能性を見出していきたいと考えます。
また本年7月1日には、岐阜市の市制120周年という大還暦にあたる節目の年を迎えます。そして世界に6つある姉妹都市との交流もその前後にかけて節目となる年を迎えます。県や市が観光客誘致に力を入れている中、新たな観光客需要が見込める海外の姉妹都市や姉妹JCがある都市に積極的に我々の賑わい創造の運動をPRし、相互交流・連携を行うことで、観光客増加によるまちの賑わいに繋げるとともに、彼らが持つ個性をぎふのまちの個性と融合させることで、新たな魅力の創造に繋げていきます。
戦国時代、織田信長は商業の規制を廃し“楽市楽座”を岐阜に創り、全国から多くの人々や商品、文化を岐阜に集め、多様な個性を融合させることで賑わいを創出し、岐阜のまちは繁栄を極めました。私たちも歴史に学び、外部の多様な魅力的な個性を集め、融合させていくことで、ぎふのまちが東海・北陸地方の人々のみならず、世界中の人々からも魅力を感じてもらえる“賑わい”の源を創造していきたいと考えます。
“まちづくり”は“ひとづくり”
地域に積極的に関わり、ぎふのまちに未来の“人財”の種をまこう!
日本の未来を担うべき青少年にまつわる痛ましい事件が後を絶ちません。そんな事件を起こす子どもたちに対しての批判はもちろんすべきですが、その背景にある育成環境に対しての問題を捨ててはおけません。核家族・共働きの世帯が増えたことによる鍵っ子の増加、そして一人で遊ぶゲームの普及による子ども同士のコミュニケーション不足、そしてお稽古事や塾通い等による時間的圧迫。元来、青少年の育成段階で学ぶはずの協調性や社会性を養いにくい環境ができてしまっています。また何のために生きるのか?何のために学ぶのか?といった人生の目標や、やりがいを持てない青少年の増加も、成長時の環境や経験が大きく影響していると考えられます。親である私たちも、厳しい経済環境の中、時間的にも精神的にも余裕がなくなってきており、子どもたちとの“関わり”、学校との“関わり”、地域との“関わり”に面倒臭さを感じてしまっている人が多いのが現状だと思います。こうした地域の中でのコミュニケーション不足が、地域コミュニティの絆を希薄化させ、結果として子どもたちを孤独に追いやり、互いを思いやる心や人の痛みを知るという人間にとって大切なことが学びにくくなっていると考えます。青年経済人として多忙を極める私たちも、地域の大人たちや子どもたちとの関わり方を再度見直し「おせっかいな、おじさんやおばさん」と言われても積極的に、より多くの地域コミュニティに入り込んで、中長期的かつ継続的に“関わり”を持つ運動を行っていかなければなりません。
本年も子どもたちにはチームワークの中で得られる教訓を体感してもらい、子どもたちの育成に必要なPTAや学校の先生方、地域の人々の積極的な“関わり”を創っていきます。また小学生や、岐阜JCサポーターだけでなく、社会に対しての意識が芽生えはじめる中高生を中心とした世代にも、主体的にまちづくりに“関わり”が持てる場を創っていきます。人に喜んでもらい、自らも満足感を得る体験を通じて、社会的活動をする意義と自らの存在意義を理解して頂きます。まずは自らが考え、動くことで社会の諸問題について自律的に考える大切さを理解して欲しいと考えます。本年は、中高生に対する新たな“ひとづくり運動”にチャレンジし、その活動を通じてぎふのまちの明るい未来を支える“人財”の種を蒔いていきたいと思います。
“温故知新”商道徳を携え、現場で知恵が出せる青年経済人になろう!
地域に生きる企業は、まちの“賑わい”を創出するとともに、自社の従業員だけではなく、利害関係のある企業も含め、人々の生活を支えることで“安らぎ”を創る「社会の公器」になっていくべきです。そして組織のリーダー、経営幹部たる我々はこのことを自覚し、利他の心(周りの人々の幸福を第一とする心)を持って、従業員やお客様など企業に関わるすべての人々の幸せを第一に考えて、企業経営をしていく使命があると考えます。
昨今、企業の“偽装”という問題がクローズアップされています。社会の公器たりえず、利他の心を忘れてしまうと世の中に“必要とされない”企業となり姿を消さざるを得ないのです。その教訓も踏まえ、私たちは地域社会から“必要とされる”企業、企業経営者になっていかなければなりません。
幕末から明治時代に生き、近代日本経済を支え、多くの企業の設立に関わった渋沢栄一氏は、経営の要諦を「論語と算盤」だと語っておられます。“論語”とは商道徳であり、“算盤”とは利益を生み出す力を表しています。厳しい経済環境の中、経営者の心が問われる時代だからこそ、我々はリーダーとして持つべき理念、商道徳を、“温故知新”の精神で、古き良き教えから学び直す必要があるのです。また現実的な経営上の課題を解決するために、現場の問題に対して悩み、考える経験を通じて知恵を生み出し、改善していく、そんな組織を創る必要性があります。
JCは青年経済人の集まりであり、メンバー企業の様々な経営上の工夫、現場の知恵を共有できるチャンスがあります。せっかく貴重な時間と金を使ってJC活動を行っているのです。経営能力を高め、自らの企業経営にフィードバックするためにも、このチャンスを最大限に活かしていこうではありませんか。
あなたの存在意義、岐阜JCの存在意義を高めよう!
人は一人では生きていけません。他人と助け合うことで事を成したり、交流する中で、自らを省み、人として成長していくものです。そんな人との関わりの中で一番重要なことは、まず己を知り、相手を理解することだと思います。私たちが生きているグローバルな時代において日本人は異なりあう価値観のぶつかり合いの中で、きちんと自らの存在意義(アイデンティティ)を確立し、自己表現できなければ、存在しないのも同然なのです。
LOM活動においても同様です。自分がなぜ岐阜JCにいるのか?自分の存在や考え方を十分に表現できているのか?今一度考えてみてください。他人事のように、じっと黙っていないで、まちのため、そこに住むひとのため、企業のため、家族のため、そして自分のために、真摯に自らの想いを語り、周りの想いを聞くことで、各々の存在意義を確立して下さい。
このような魅力的な出逢いに溢れ、ぎふのまちのために本気でぶつかり、互いを高めることができる青年経済人の団体は他にはありません。またJCは世界組織です。世界中のJAYCEEとの出逢いがあります。こうしたチャンスを生かすも殺すもあなた次第です。素晴らしい出逢いが自分の思いもしなかった成長のきっかけとなり、新たな自己の可能性を創造してくれるのです。色とりどりの個性がぶつかり合う岐阜JCにしていきましょう!
また、そんなメンバーが集う岐阜JCの、このまちにおける存在意義も、より高めていきたいと思います。岐阜JCは「ひとづくり・まちづくり」運動を57年もの間行ってきた団体です。これは先輩諸兄が変革の能動者であることを忘れず、時代の要請に応じた活動を、成果を見据えたプロセス重視の姿勢で行い、それが地域の人々に、このまちに必要な団体であると認められてきたからだと思います。その襷を受け継ぐ私たちも、これまでの岐阜JCの素晴らしさを再認識するとともに、常に変革の能動者として事業や組織運営のあり方を考え、新たな挑戦をし続けていく団体でありたいと思います。そして何より市民、企業、行政の皆さんに“必要とされる”岐阜JC。そしてメンバーにとって更に誇りが持てる岐阜JCにしていきたいと考えます。
先陣・殿(しんがり)を受けて立つ気概で未来を切り拓こう!
憂き事の、なおこの上に積まれかし
限りある身の力試さん。
〜山中鹿之助〜
この句は戦国時代の尼子氏の名将として有名な山中鹿之助の句です。戦国時代、戦において生死をかけた役目である先陣と殿(しんがり)を努めることは武門の誉れとされました。現在の先が読めない経済状況は経済における戦国の世でもあります。誰から見てもわかる目先の利益や利己の都合のために判断を鈍らせてはなりません。歴史上、ぎふのまちを舞台にした織田信長や豊臣秀吉、徳川家康、彼ら三英傑も人に先んじて先陣、殿を買って出て成功を収めたのです。ましてや我々は苦しくとも、命までは取られることはないのです。そして我々は若くエネルギーに満ち溢れています。鹿之助の句にもあるように敢えて己に負荷をかけ、ぎふのまちやひとのために活動し、己の限界に挑戦するのです!そして皆さんを支える周りのために尽くすことは、自ずと己の利である自らの満足感や能力の向上に繋がるはずです。誰もが苦しんでいる今こそ“自利利他円満”の心を胸に混沌とした時代を切り拓いていきましょう!
基本方針
【総務グループ】
プロセス重視の組織風土継承と持続可能な組織への変革
【組織活性化グループ】
岐阜JCの魅力と存在意義の再認識と
諸団体との積極的交流・連携による新たな可能性の創造
【青少年育成グループ】
青少年の心身育成と地域の人々の“関わり”推進
【CD(コミュニティ・ディベロップメント)グループ】
シンク・グローバル・アクト・ローカルの考え方で
ぎふのまちの賑わいの源となる“人財”の育成
【LD(リーダーシップ・ディベロップメント)グループ】
温故知新、道徳と知恵を携えたリーダーになるための資質向上
全体事業
スポーツチャレンジぎふ2009
スイーツフェスタぎふ2009
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