公益社団法人 岐阜青年会議所

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青少年育成室 伊藤 章

室長基本方針

 現代の日本では、様々な価値観をもつ人たちと時間を共にする機会が増えており、日常生活や社会全体などの課題を乗り越えていく時には、個々の一定の考えだけで解決することは難しくなっています。その中において課題に対する解決策を見出していくためには、それぞれが独自性を発揮すると共に、互いを活かし合い調和することを大切にしながら行動することが必要になります。

 近年の子供たちの生活に目を向けると、大人たちが過度な干渉をする傾向があるために、友達と共に過ごす時間が少なくなり、人との関わりの中で独自性を発揮する機会が減っています。子供たちは、時間を共有する中で意見を交わすことで様々な考え方や能力に触れ、仲間と協力することの大切さを感じ成長することができます。私たちは、子供たちが、様々な人たちとの関わりの中で独自性を発揮する機会を創出し、それぞれが調和するために必要な心を育む体験を提供していきます。

 本年度の青少年育成室では、価値観が多様化した社会の中で仲間の考えを受け入れ、心と心が繋がりながら取り組むためには尊重の心が大切であることを感じて頂きます。また、子供たちが変化の激しい時代の中で困難に直面する時を見据え、自分と相手の独自性を理解し仲間と共に力を合わせて取り組む中で信頼する心の大切さを感じて頂きます。子供たちが青少年期からこの経験を積むことによって、大人になる過程において自分と異なる価値観や大きな壁に直面した時に、それぞれの独自性を理解し受け止め自らの世界を拡げることで、未来を切り拓いていける存在となることができるのです。

 私は、室の導き手であるという役割を念頭に置きながら、自分の内面にある人に嫌われたくないという心を振り払い、厳しさは優しさであるという指導方針で委員長を指導します。委員長と室メンバーには、本事業で関わった子供たちと一緒に未来を創りあげることを夢に見ながら、それぞれがもつ強みを理解し高め合いながら力を発揮して事業構築を行って頂きます。