副理事長 西岡 徹人

 岐阜JCは、創始より「明るい豊かな社会」の実現を目指し、まちづくりの先駆者であり続けてきました。諸先輩方が培われてきた実績と信頼、そして現メンバーの「まちづくり・ひとづくり」への情熱とそれを実現するための知識や能力は、岐阜JCにとってかけがえのない財産です。また、ぎふのまちには、豊かな自然、歴史ある街並み、堅実な産業、魅力的な食文化、と眠っている魅力は枚挙に暇がありません。そして何より、まちを愛する市民、まちを思い行動する行政、まちの人々の生活を支える企業といった、多様な立場の人財に恵まれているのです。

 私たち岐阜JCは、ぎふのまちに溢れる魅力を余すこと無なく活かすためにも、コミュニケーションで結びついた産学官民が協働し、魅力あるまちづくりを推進していく、まさにその原動力でありたいと考えます。そして、現状に満足することなく、「明るい豊かな社会」の実現に向けて邁進し、変革し続けることが、未来への大きな力となるのです。

 本年度は、さらなるイノベーション促進のため、グローバル化に対応した事業展開を行います。本事業は、貿易や投資の増額のみならず、国境を越えた労働力の活発な移動を含む、日本経済の国際化の流れを汲んだものです。岐阜にも迫るこの大きな波を好機としてとらえ、視野を広げ目線を上げて大きく踏み出すのです。その第一歩として、提携姉妹都市との繋がりを活用し、ぎふのまちの魅力をより多くの方に伝えます。その上で、世界の人々とコミュニケーションを通して信頼関係を築き、数々の成果を上げてきた協働事業を継承しながら、イノベーションを起こす一翼を担う「和の目」となります。この国際事業を契機とした魅力的なまちづくりの先にあるものは「世界に誇れるひとの和」の具現化です。

 私は、岐阜JCにおいて自ら価値あるイノベーションを起こしたいと願い、実際に重ねてきたと自負しています。「何かしなければならない」ではなく、「何かしたい」という強い信念のもと、仲間を導き共に成長しながら、公益に根差した人生を歩んでいきます。