JCスクール 校長  篠田 剛史

 岐阜JCは63年もの間「明るい豊かな社会」の実現を目指し、ぎふのまちの人々と連携しながら「ひとづくり・まちづくり」運動を展開してきました。諸先輩方は混沌とする時代のなかにおいても輝かしい未来を描き、人々の規範となる行動をしてきました。その行動の積み重ねが岐阜青年会議所の歴史や伝統であり、私たちの活動の原点なのです。私たちも様々な活動のなかで情熱を絶やすことなく自身を厳しく律し、率先して行動しなければなりません。

 現在、社会活動や経済活動において、効率化や時短といった活動を偏重し、物事の本質を見失う風潮があります。しかし、青年経済人は人々の思いを、理解した上で目的を明確にし行動しなければなりません。時には人と膝を突き合わせどれほど時間が掛かろうが納得するまで議論を重ねることが重要です。自身の肚の内をさらけ出し合い、互いの理解を深め、思いを共有することで目的を明確にし、「私たちがやるんだ」という情熱をもつのです。そして、ぎふのまちのために一切の妥協を許さない厳しい精神をもって行動することが成果に繋がり、その成果を継続することが自身の達成感と自信へとなるのです。

 私は8年間のJC生活のなかで、成果を積み重ね達成感と自信を紡ぎ、自己効力感を高めてきました。その自己効力感は社会活動や経済活動においても行動の源になっています。だからこそ、JCメンバーに物事の本質を捉え目的を明確にし行動する重要性を摩頂放踵の精神で伝えます。そして、私たちの流した汗と実績が「明るい豊かな社会」の実現に向かっていることを各々の自信に繋げて頂きます。また、委員長にはスクール生の悩みに体でぶつかり、情熱と汗を伝播するリーダーの姿勢を示し続けることができるようサポートしていきます。スクール生は、まずは小さな考えで纏まらずJCのあらゆる活動に参加し岐阜JCのメンバーが発するまちへの情熱を体感しながらJAYCEEとしてまた地域のリーダーとして成長できるよう一意専心に行動しよう。