青少年育成室 室長  石田 昌平

 昨今、子供たちを取り巻く環境はめまぐるしく変化しています。そのなかで子供たちは、インターネットなどを使いこなし情報を取り入れることには積極的で、バーチャルな世界での繋がりを作ることは得意だが、リアルなコミュニケーションや体験が少ないため、実社会において直面する壁を乗り越えることが困難なように感じます。子供たちには、体験を通じて、自分では不可能と思うような壁を幾つも乗り越えることを通じて、「自分ならできる」という自己効力感を育む必要があるのです。

 私たちは、自身の経験に基づいて、生み出される結果を想定することがあります。そして、適切な対応を考えるなかで、自分のできる範囲を超える事柄に対しては、自信がもてず、行動することさえも諦めることがあります。だからこそ無限の可能性をもつ子供たちが、どんなことにも自信をもって行動するためには、様々な経験を重ね、できるという思いを育むことが重要なのです。そこで子供たちが普段過ごしている社会とは違った経験のなかで多感な青少年期に自ら行動できたという経験を積む機会が必要なのです。

 本年度、青少年育成室では、子供たちが主体的に考え、選択し、責任をもって行動することで物事を成し遂げる機会を創出します。また、子供たちには、柔軟な発想や粘り強い姿勢で物事を成し遂げることで自身の可能性を実感して頂くと共に、自身の力が社会生活に役立つことを実感して頂き、自己効力感を高めます。大人は、自身の経験やスキルといった強みが青少年育成に役立つことを理解して頂き、今後青少年育成に関わるきっかけにして頂きます。

 私は室長として自身の社会活動やJCの経験から学んだことを惜しみなく伝え、2人の委員長が苦しい時、挫折しそうな時、どんな場面でも愛をもってフォローし責任をもって最後まで見届けます。そして委員会メンバーには事業を通じて充実感、達成感を感じてもらい何事にも率先して行動し、私には何でもできるという思いを常にもち続けてもらいたい。