副理事長 三浦 陽平

 副理事長基本方針
 戦後の経済復興を経た日本は、少子高齢化という未曽有の局面に差し掛かると共に、高度情報化社会となり、物質的、情報的そして精神的にも豊かさを手に入れています。豊かで容易に何でも手に入り、多くの大人たちに守られ、ゲームに代表される情報機器を駆使して遊ぶ子供たちは、健やかに育っていますが、大人の過保護や過剰な情報への接触により、無意識のうちに大人、情報に対して受動的になっています。
 人々が便利な生活を営む一方で、高度情報化社会においては、多様な価値をもつ国家、都市に所在する企業やコミュニティが全世界間で激しい競争を繰り広げています。いずれ大人になって競争の渦中に飛び込む子供たちは、変化の連続の中で個の力を発揮して生き抜いていかなければいけません。そのためには、競争社会で生き抜き、打ち勝つ力すなわち突破力を青少年期から育んでおく必要があります。
 子供たちが競争社会を生き抜いていくためには、自らに負けず自らを高め続ける強い意志が必要です。ぎふのまちに生きる子供が強い意志を育むために、子供たちに学校教育だけでは補いきれない体験を事業として提供します。そして岐阜JCが地域社会の一員としての役割を果たします。特に、岐阜JCは青年経済人の団体であり、メンバーは日々、熾烈な競争の中を生き抜いています。私たちが、子供たちが将来競争社会を生き抜くために体験しておくべきことをしっかりと把握し、事業の中で伝えることは、社会において活躍できる人材を育成するために有意義なことです。
 これまでも岐阜JCは青年経済人としての発想力と行動力を駆使し、行政機関や関係団体の協力を得て、子供たちに魅力的な事業を提供してきました。本年度は、子供たちの個の力を引き出す事業を提供することで、子供たちが力強く生きることを支援していきます。私は、副理事長として、子供たちのために、限界を突破し、青少年の夢と期待溢れる社会を構築するべく邁進いたします。